
愛は、東京を火の海にする。
原発の安全神話は再び蘇ったある日、突如として原発は大爆発を起こした。しかし不思議なことに、周辺一帯から放射能は一切検出されなかった。
調査に乗り出した自衛隊の特殊機関であるSPAC(科学特殊攻撃隊)の目の前に現れたのは巨大怪獣だった。その巨悪に立ち向かうべく総攻撃をかけるその瞬間。
司令長官は攻撃中止命令を下す。
「俺は、あの目を何処かで見たことがある……」
初演時の1994年にはまだ安全神話が崩れることなく存在していたが、どう考えても危険だと気付き作品化するも、荒唐無稽な話だと(怪獣が出てくる時点で荒唐無稽ですが)揶揄されながらも、2011年の原発崩壊後、強く再演を望まれた。
もしも経済的援助があれば、オフオフブロードウェイで上演したいと熱望している作品である。
登場人物は12名ですが、メインキャストは9名。
冒頭の原発崩壊シーンはメインキャストが兼任してもいいし、端役として登場させてもいいと思います。
著者:篠原明夫
判型:A4
本文:90ページ